環境計量講習(騒音・振動関係)に実際に参加してきたので、内容について軽くまとめます。
あくまでも僕が参加した時の講習内容なので、今後、講習内容が変わるかもしれませんのでその辺はご了承ください。
Contents
環境計量講習の日程 初日~3日目
環境計量講習(騒音・振動関係)は全5日間の講習です。宿泊するさくら館には講習前日から宿泊できるので、遠方から来る方は前泊した方が何かと安心です。さくら館の宿泊は1泊1,700円と激安です。
【1日目(初日)】講義、測定器の使用方法
初日は遠方からくる方のことも考慮してか、30分遅く始まります。
騒音・振動関係の講師は「環境測定実務者のための騒音レベル測定マニュアル」や「環境計量証明事業実務者のための振動レベル測定マニュアル」などの著者である福原 博篤先生でした。とんでもない経歴の大先生であるにもかかわらず、とても気さくで面白い先生でした。
オリエンテーションと自己紹介
講習開始後30分は簡単なオリエンテーション、講習やさくら館の注意事項の説明でした。その後、ひとりずつ簡単な自己紹介を経て最初の講義が始まります。
初日は午前中講義、昼食を挟んで、午後から15時頃まで講義でした。どちらも実習等の講義室で行われます。
講義の内容は実際にはあまり業務とは関係ない部分が大半でしたが、騒音とは、振動とは、人が発する音についてなどの全般的な内容から、航空機騒音、低周波についてなど、とても興味深い内容でした。
使用機器の説明
15時過ぎよりA1~A4班、B1~B4班で1班3〜4人ずつの班に分かれて、2日目の実習で使用する騒音計、振動計、レベルレコーダー、音響校正器の使い方の説明があり、初日は終了です。
余談ですけど、席順は名字の五十音順の並びでして、班もその順番で3人ずつ割り振られます。例えば「あ」から始まる名字の人はA1班、「わ」の人はB4班、といった具合です。
騒音計、振動レベル計は2日目から実習で実際に使用するので、使用方法、設定方法を覚えておく必要があります。覚えてしまえばそれほど難しくはないので、この時間に積極的にさわって覚えておくと良いです。
【2日目】道路交通騒音、工場騒音・振動実習
※画像はイメージです。実際の実習とは関係ありません。
2日目からはA班、B班と分かれて実習が始まります。
A班だった僕は、午前中に工場騒音、振動の測定実習とレポートの提出、午後からは道路交通騒音の測定実習とレポートの提出でした。
午前実習のレポートは午前中に提出が基本ですが、終わらない場合には午後からの実習のレポートとあわせて提出します。個人的にはこの2日目が一番慌ただしく、レポート慣れしていないこともあり、大変でした。
工場騒音、振動
工場騒音、振動には実際に工場で計測できないため、実習室内のスクリーンに映像と音を映し出してそれを実測するという実習スタイルです。
班ごとに騒音計、振動計を使用して交代で場所移動しながら測定します。映像は動画で流されますが、実際の現場にいるような感覚で工場の状態をよく観察しておく必要があります。
道路交通騒音
産総研前の幹線道路に移動して、道路交通騒音の測定実習と分析、レポートの提出をしました。
こちらは実際に道路に騒音計を設置して計測します。騒音の他に交通量調査、スピードガンやストップウォッチを使用して車速の計測を行いそれぞれを記録、班内で測定データを共有します。
機器類は班ごとに分担しながら交代で使用して計測します。
【3日目】道路交通騒音、工場騒音・振動実習
午前中は騒音、振動関係の講義でした。以前はこの時間も実習だったそうですが、2日目が丸1日じゅう実習なので3日目の午前中は疲れを癒やすために講義の時間になったようです。
講師である福原先生の騒音に対する熱量がすごいと感じました。
航空機騒音
午後からは班ごとに分かれて、航空機騒音の実習です。
実際には航空機騒音を計測することはできないので、工場騒音と同様に、事前に撮影した飛行機の着陸シーンをスクリーンで流して、それを騒音計で測定するという流れでした。
その後、測定した航空機騒音をExcelシート上に取り込んで、航空機騒音の必要な部分を抽出して計算をしました。Excelシートは専用のマクロ入りのシートがはじめから用意されていて、手順通りに進めるとグラフやデータが抽出される仕組みになっています。
計算結果を環境基準に当てはめて判定し、騒音が基準を超過している場合の対策として考えられることなどをレポートとしてまとめて提出します。
ちょっと長くなってしまったので今回はここまで。
続きは次回ということでお願いします。