環境計量士の試験に合格しただけでは、環境計量士にはなれません。
環境計量士になるためには、計量士国家試験に合格後、計量に関する実務に1年以上従事、もしくは約1週間の環境計量講習を受けることが必要になります。詳しくは以下も参照してみてください。
業務などで計量に関する実務経験がない場合、必然的に環境計量講習に参加して資格取得を目指すことになります。今回は平成30年度 環境計量講習の受講手続きについて、簡単にまとめました。
Contents
環境計量講習
以下の資格取得に関しての講習です。
- 環境計量士(濃度関係)
- 環境計量士(騒音・振動関係)
この講習を受けることで実務経験1年ぶんの代わりになるものなので、密度の濃い内容となっています。
僕は、平成29年度に環境計量講習を実際に受けてきました!興味のある方は以下リンクよりどうぞ。
環境計量講習(騒音・振動関係)に参加しました【前編】
環境計量講習(騒音・振動関係)に参加しました【後編】
申し込み期日
受付期間は今年度(2018年)は5月31日から6月29日までの期間です。郵送の場合には最終日6月29日必着です。
提出する種類
詳しくは国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量研修センターの以下のページを参照してください。
申し込みには以下の6点の書類が必要になります。
1、履歴書
計量研修センターより書式をダウンロードできます。
現住所、氏名、生年月日、学歴、職歴、賞罰等を記入します。氏名、押印して、写真を貼付けします。
2、受講申請書
計量研修センターより書式、記入例をダウンロードできます。
受講を希望する計量教習の種類、緊急時の連絡先等を記入します。
3、受講に関する調査票
計量研修センターより書式、記入の手引きをダウンロードできます。
受講コースの講習区分、希望日時、さくら館宿泊についての申し込み等を記入します。
4、写真
写真サイズは縦4.5cm、横3.5cmとなってます。
正面、半身、脱帽、提出日前3ヶ月以内に撮影したものに限ります。写真裏面には、必ず氏名を自署して履歴書に貼付します。
5、合格証書等
環境計量士国家試験合格証書の写し、又は合格証明書の写しを添付します。
6、返信用封筒
申請者本人の宛先を記入した返信用封筒です。
これは、計量研修センターが環境計量講習の受理をした後、受講に関する資料等を送付するときに使用されます。封筒サイズは角型2号(A4サイズが折らずに入る大きさ)です。
表面宛先の下に「簡易書留」と赤字で記入し、450円切手を貼付します。
講習会場
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
計量標準普及センター 計量研修センター実習棟です。茨城県つくば市にあります。
実習棟はGoogleMapで「けやき館」となっている場所の道路を挟んで向かいにある建物です。さくら館より200mくらいの位置にあります。受講生は毎朝さくら館から、いそいそとそこに通うことになります。
宿泊施設
計量研修センター実習棟のすぐ近くにあるさくら館(GoogleMap参照)を利用できます。宿泊料は個室一泊1,700円、部屋に有線LAN有り、食事別です。
宿泊はどこに泊まっても良いのですが、さくら舘は計量研修センター実習棟のすぐそばにあるので、環境計量講習を受講する方はほとんどの方がここに宿泊します。一泊1,700円、朝食360円なので、良心的にもほどがあります。
ちなみに、講習の前日から講習最後の日(講習後の後泊)まで泊まることができるので、飛行機の都合など、地方から行く人でも安心して宿泊できます。
さくら館については以下の記事でまとめています。実は宿泊料が安いだけに、注意しなければならないことがいくつかあります。
計量研修センター さくら館まとめ
環境計量講習、羽田空港からさくら館までのルート
講習期間
実施回数については受講者数によって変更になる場合があります。現時点でわかっている情報を載せておきます。
どの回で受講するのかの希望は出せますが、定員いっぱいになってしまったら次の回にまわされることもあるようです。基本的には先着順です。
環境計量士(濃度関係)
全7回実施、講習は4日間。
第1回 平成30年7月10日~平成30年7月13日
第2回 平成30年7月24日~平成30年7月27日
第3回 平成30年7月31日~平成30年8月3日
第4回 平成30年8月21日~平成30年8月24日
第5回 平成30年9月11日~平成30年9月14日
第6回 平成30年9月25日~平成30年9月28日
第7回 平成30年10月23日~平成30年10月26日
環境計量士(騒音・振動関係)
全3回実施。講習は5日間。
第1回 平成30年9月3日~平成30年9月7日
第2回 平成30年10月15日~平成30年10月19日
第3回 平成30年11月5日~平成30年11月9日
講習費用
2018年現在の情報です。
講習費用は銀行振込です。受講前にキャセルした場合のみ返金されるようです。
※受講開始後は返金不可。
環境計量士(濃度関係)
91,100円(テキスト代込み)
環境計量士(騒音・振動関係)
57,700円(テキスト代別)
騒音・振動関係は事前にテキストを用意する必要があります。用意するテキストは以下の3種類です。3冊購入して1万円ちょっとくらいです。
- 環境測定実務者のための騒音レベル測定マニュアル
- 環境計量証明事業実務者のための振動レベル測定マニュアル
- 騒音計と騒音測定評価の変遷(環境新聞社)
上記1と2についてはAmazonで普通に購入できます。Amazonはボッタクリ価格な時がまれにあるので、そんなときには楽天やヤフーショッピングとか見てみると良いです。
3については環境新聞社の購読・見本紙・書籍のお申し込みページより直接購入できます。
購入の手続きをすると、すぐに書籍を送ってくれます。後日、同封されている振込用紙にて振込します。
実際の環境計量講習(騒音・振動関係)の主な内容は記事にまとめています。どのような講習をするのかある程度は参考になると思います。
環境計量講習(騒音・振動関係)に参加しました【前編】
環境計量講習(騒音・振動関係)に参加しました【後編】
環境計量講習あるある