環境計量士(騒音・振動)の試験で良く出題される問題で、「音の大きさ、音の大きさのレベル、騒音レベルに関する記述にいて正しいもの(誤っているもの)を選べ」といった問題があります。
音の大きさ、音の大きさのレベルは似ていて紛らわしいですが、両者は違うものです。騒音レベルについてもよく出題されるので、用語が意味するところについて、しっかりと覚えておきたいところです。
音の大きさ、音の大きさのレベル、騒音レベルとは
音の大きさ
音の大きさは、音圧レベル40dB、周波数1kHzを基準として音の感覚的な大きさを数値化してたものです。単位はsone(ソーン)で、基準の音の大きさを1soneとして、その2倍に感じる音の大きさを2soneと定義しています。
音の大きさのレベル
音の大きさのレベルは、その音と同じ大きさに聞こえる1kHzの純音の音圧レベルのこと。単位はphon(フォン)で、音の大きさ(sone)が2倍になると、音の大きさのレベルは10phon大きくなります。
騒音レベル
騒音レベルとは、A特性で周波数重み付けした音圧レベルのことです。A特性の補正値に関しては、騒音振動関係の試験では必須なので、大まかな数値は丸暗記する必要があります。
A特性補正値(丸暗記必須)
Hz | 63 | 125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 4000 |
dB | -26 | -16 | -9 | -3 | 0 | +1 | +1 |
例として、周波数250Hzで音圧レベルが77dBの場合の騒音レベルは
77-9(A特性補正値) = 68[dB]となります。