さて、環境計量士とは一体なんなのでしょうか。以下にまとめました。
環境計量士とは
土壌の有害物質や騒音・振動など、環境に関する様々な測定の結果、計量証明を必要とするお仕事に従事している方が必要となる資格です。また環境計量士は、都道府県知事や特定市町村の長が行う定期検査等を代わりに実施することができます。
環境測量士は「環境の計量に関する専門知識や技術を証明するための国家資格」です。環境計量士には大きく分けて以下の2つの部門が存在します。
濃度関係
工場から排出されるばい煙、排水や環境(大気・水域)及び工場跡地等土壌の中の有害物質、悪臭物質等の測定及び計量管理
騒音・振動関係
プレス、送風機等の騒音源を有する工場や建設工事、道路(自動車)、鉄道、航空機の騒音の測定及び計量管理
環境計量士になるための条件
環境計量士になるためには、経済産業大臣の登録を受けなければなりません。
登録の条件は、以下のように大きく分けてふたつあります。
- 国家試験を受けて計量士になるコース
- 資格認定されて計量士になるコース
国家試験を受けて計量士になるコース
毎年3月に実施される計量士国家試験に合格し、かつ、区分に応じた条件を満たす者。当ブログではこちらの方法により資格取得を目指しています。
条件は以下の通りで、この条件のうち1つを満たす必要があります。
- 計量に関する実務に1年以上従事
- 環境計量講習(約1週間)を修了
- 職業訓練指導員免許取得
- 職業能力開発校を修了
- 技術士登録
お勤めの会社が計量証明事業の登録を受けている場合には、計量士試験に合格し、計量に関わる業務に1年以上従事、という条件で環境計量士になれます。
僕の会社は残念ながら計量証明事業の登録はしていないので、2017年度の環境計量講習を受けることで環境計量士の資格を取得する予定です。
資格認定されて計量士になるコース
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(計量研修センター)の実施する研修過程(教習)を修了し、計量士の区分に応じた実務経験、その他の条件に適合する者で、計量行政審議会が認めた者。
環境計量士(騒音・振動)の条件
音圧レベル及び振動加速度レベルに係る計量に関する実務に2年以上従事し、かつ、次のいずれかに該当すること。
- 環境計量特別教習(騒音・振動関係)を修了
- 職業訓練指導員免許取得
- 職業能力開発校を修了